彫刻方法

手彫り・手仕上げ彫り・機械彫りの違いとは

【手仕上げ彫り】
一級印章彫刻士が印稿の作成を手書き又はパソコンの画面上で行います。

手書きの場合は墨と筆で書いた印稿をスキャナーでパソコンに取り込みます。

パソコンの画面上で印稿を書く場合も、機械彫りのフォントベースの字ではなく、印章彫刻士の字となります。

手書きもパソコン上で書くのも、作成方法が違うだけと考えてもらえれば良いと思います。

布字(印稿を左右逆にした鏡文字にして、朱墨を塗った印面に筆で書いていくこと)の工程は無く、粗彫りをパソコンと連動した電動の彫刻機で行ないます。

粗彫りが終わった時点では彫刻内容は完成品よりも少し太めに彫っています。

そして仕上げ彫りを手仕事で行ないます。

仕上げは、粗彫り用の印刀ではなく専用の仕上げ刀(判差しとも言う)を使って行なわれます。

仕上げを行なうことによって、文字のラインに生命が吹き込まれます。

また粗彫りだけでは出なかった文字のデザインの微調整も仕上げ作業の中で行ないます。

そして仕上げは、角を落とす面取りにもなりますので、お料理の大根の面取りと同じように、印面が欠けづらくなります。

2~4日で彫り上がります。それからの納品又は発送になります。
ご注文の確定から1週間以内にお届けいたします。

手仕上げについてもう少し説明すると、パソコンと連動された電動の印章彫刻機が無かった時代、もっと言えば、徒弟制度のように師匠に弟子がついていた時代、お師匠さんが

字入れし、お弟子さんが粗彫りをする。そして最後にまたお師匠さんが仕上げをする。

このお弟子さんがやっていた粗彫りを今は彫刻機でできるようになりました。

そうすることによって、早く正確にそしてかつ安価な印鑑をお届けできるようになったのです。

手仕上げは、機械彫りと手彫りの良いとこ取りをした、品質と価格と納期、この三つの要素が上手くまとめられた非常にバランスの良い彫刻方法と呼べるでしょう。

弊店の手仕上げ印章は、50年余りで数万本を彫り上げたベテランの一級印章彫刻技能士の制作です。

【手彫り】

一級印章彫刻技能士が印稿の作成を手書きで行ないます。

ご注文頂いた彫刻内容と書体に、お客様のご希望(太く・細くや力強く・上品になど)を取り入れながら、修正を重ねつつ印稿を書いていきます。

続いて、布字(ふじ)の工程です。

布字とは、印稿を左右逆にした鏡文字にして、朱墨を塗った印面に筆で書いていくことです。

出来上がりの元となる大切な作業ですので、印稿を良く見ながら修正をしつつ書いていきます。

布字ができると粗彫り(あらぼり)です。

粗彫りは、印面の黒い墨で書いた文字の部分を残して、朱の部分を印刀で彫っていきます。

文字や枠を欠かさないように、また底の深さが不揃えにならないように彫ります。

そして仕上げです。

仕上げは、粗彫り用の印刀ではなく専用の仕上げ刀(判差しとも言う)を使って行ないます。

仕上げを行うことによって、文字のラインに生命が吹き込まれます。

また粗彫りだけでは出なかった文字のデザインの微調整も仕上げ作業の中で行ないます。

そして仕上げは、角を落とす面取りにもなりますので、お料理の大根の面取りと同じように、印面が欠けづらくなります。

7~10日で彫り上がります。それからの納品又は発送になります。

ご注文の確定から2週間以内にお届けいたします。

最近では印章彫刻機の登場によって、印鑑の品質・価格・納期が大きく変わりました。

またしっかりとした職人さんによる手仕上げ彫り(粗彫りの工程で彫刻機を使用するが、字入れと仕上げは手仕事)では手彫りと遜色のない印影が得られます。

しかし、「やっぱり“はんこ”っちゅうもんは手仕事のもんやで。」とおっしゃって頂ける方もまだまだいらっしゃいます。

そのような方には手彫りをお薦めいたします。

昔ながらのやり方で、一流の職人が一刀一刀精魂込めて彫り上げます。

コンセントを使うのは手元を照らす用の電気スタンドだけです。

弊店の手彫り印章は、一級印章彫刻技能士で、技能検定の検定委員長を務め、技能マイスター、京の名工の称号をもつ職人の手による完全手彫りの印章です。

【機械彫り】
印稿の作成をパソコンの画面上で行います。

文字は主に印章店用のフォントをベースに使います。

そのフォント文字を画数や字形、お客さんからの依頼(太く・細くや大きく・小さく)の合わせてバランスを取りながら、デザインを形づくっていきます。

そして、そこから辞書等を参考にして、延ばす・縮める、曲がる角度を変える、字間を変える、又、元の字が気に入らない場合は原型が無くなる程の大工事をして、一字一字変えていきます。

印稿ができると、パソコンと連動した彫刻機によってそのまま粗彫りをします。

彫り上がると印面を整えて、墨打ち(印面に墨又は朱墨を塗ること)をします。

仕上げは行いません。

1時間~2日で彫り上がります。それからの納品又は発送になります。

ご注文の確定から1週間以内にお届けいたします。

機械彫りについて、よくお客さんがお聞きになる事があります。

「日本中どこでも同じものができるんじゃないか?」

「すぐに偽造されるんじゃないか?」などです。

弊店では上記の方法で印稿の作成を行なっています。

仮に山田太郎さんと言う同姓同名の方が偶然にも10人ご来店され、同じ書体で同じ彫刻内容の印鑑のご注文をされても、納める10本全ての印鑑が違う印影となるように作成いたします。

ですので、実印や銀行印にも安心してお使いになれます。

ちなみに悪意のある人が然るべき道具と技術を持って、印鑑の偽造しようとした場合は、手仕上げであろうが、手彫りであろうが変わりません。

それと印影に関しては、やはり弊店の手仕上げ・手彫りの方が綺麗です。

それは二つの理由によります。

一つは仕上げを行なわないこと。これによって文字や枠のラインに美しさがでません。

もう一つは印稿が一流の職人によるデザインではないこと。これはやはり違いが出ます。

自分のとこの商品に対して少し自虐てきな説明となりましたが、それでも機械彫りは、価格の安さや納期の短さにおいて、選択肢として十分な魅力を持つ彫り方であると思います。

制作は弊店の一級印章彫刻技能士・京もの認定工芸士である河合良彦・祥子が行ないます。