河合良彦

2012年 篆刻教室 みやこめっせにて

京都・岡崎公園内にある みやこめっせ・京都市勧業館 にて2月26日の日曜日に篆刻教室が行われました。
それで僕もお手伝いに行って参りました。と言っても篆刻を参加者の方々に教えるのではなく篆刻教室の模様をビデオ撮影するためです。
参加された方々は40名余りで、篆刻の経験者から初心者まで、また若い方から年配の方まで男性も女性も参加されていてバラエティに溢れておりました。
基本的に「印刀なんてさわった事もない」という篆刻初心者向けに行われる篆刻教室ですので、7~8名ほどのテーブルに1人の講師がつきます。
字入れから仕上げまで2時間程度で完成させるのですが、皆さんそれぞれ思い思いのデザインで楽しそうに書いて彫ってしていらっしゃいました。
最後に世界に1本の自分で彫り上げた篆刻作品を講師に印箋(いんせん)に捺してもらって、完成です。
皆さん、持って帰った篆刻作品を手紙や書や絵に捺されるのでしょうか?楽しみですね。
これをきっかけに皆さんにはんこに興味を持っていただければハンコ屋として、とても嬉しい事だと思います。

この篆刻教室の様子はまたYouTubeにアップしたいと考えています。時期はまだ未定なのですが、できるだけ早く編集作業を終えたいと思います。
そして動画を見て、「自分もやってみたい」 「来年の篆刻教室に参加したい」と思って頂けたなら当店までご連絡下さい。
又は最寄の京都府印章業協同組合に加盟しているハンコ屋さんや京都府印章業協同組合でも申し込みできます。
詳しくはこちらを参照下さい。
https://www.kyoinsho.com/
組合のホームページへのリンクです。

ちなみに「みやこめっせ・京都市勧業館」の地下1階には 京都伝統産業ふれあい館 という展示スペースがあって京都の様々な伝統産業の作品展示や職人さんの匠の技の実演を見たりできます。
その中に京印章のスペースもございますので、機会があればまたご覧になって下さいませ。
週末には舞妓さんの舞台が見れたりもするみたいです。

ところで岡崎公園とはすべり台やブランコのある公園の事ではなく、またグラウンドなどの広場のことでもありません。
京都市の岡崎公園に関するホームページによると
岡崎公園とは、明治28(1895)年開催の第4回内国勧業博覧会跡地の一部を公園地として指定されたもので、公園内にある代表的な施設としては、京都市美術館、京都市動物園、琵琶湖疏水やインクライン、京都府立図書館などがあります。
また、公園周辺には平安神宮をはじめ、京都会館、京都市勧業館みやこめっせ、京都国立近代美術館など、様々な文化交流施設が集積しています。
との事でココというものではなく、文化施設が集まる地域一帯のことを岡崎公園と呼ぶのですね。もういわば地名ですね。

 

岡崎公園内を写真に撮ったのでちょっと載せます。


言わずと知れた平安神宮です。平安遷都1100年を記念して794年当時の8分の5サイズで復元されたものです。
平安京に遷都した桓武天皇と最後に平安京で過ごした孝明天皇の2人が祀られています。

 


北から見た大鳥居です。後姿ですね。24.2mの高さがあるそうです。
ガンダムやザクよりも大きいです。参考にならないですね。

 


京都市美術館です。
1933年(昭和8年)開館で明治以降の美術作品を収蔵・展示しています。

 


京都国立近代美術館です。
お向かいの京都市美術館と比べると確かに建物も近代的ですね。

 

平安神宮の参道より琵琶湖疏水を通して東山(若王子~南禅寺山~大日山)を眺める。
琵琶湖疏水の詳しいことはウィキペディアに任せて、僕個人で言えば小学生の時に休日は早起きして自転車に乗ってよく釣りしに来てたことが思い出されます。
動物園裏とかね。
桜の季節にはこの辺りは本当にきれいです。

京都府立図書館です。古そうに見えますが、実は2001年建築です。
前の建物は1995年の阪神・淡路大震災の影響で建て替えが決まったそうです。
古く見えるのは旧図書館の外壁を保存して新図書館で使っているからだそうです。
素敵ですね。

 

ググっと寄っていきますと右から京都図書館と篆書(てんしょ)で書いてあります。
はんこ屋っぽく言いますと小篆(しょうてん)です。
紙幣の裏側に発券局長と捺してあるのと同じです。曲線が多く腰が高いのが特徴です。
ちなみに表側は総裁之印と印篆(いんてん)で捺してあります。
安定感があり、直線的でありつつもやわらかさを持つのが特徴です。
京都は印篆を使うことが割合に多いですね。

文字の上にはイチョウの葉が3枚あります。
これは本を食べる虫-紙魚(しみ)を寄せ付けないようにする為、本の栞(しおり)にイチョウを使うのが良いとされた事にちなむものと思われます。
図書館らしいですね。

 

最後にちょっとハンコ屋っぽい事を書いたので、上手くまとまった事にします。

 

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

河政印房 店主

 

 

 

2012.02.27